起立性低血圧とは、(立ちくらみ)のことです。 椅子から立ち上がる時に、
くらくらしてしまう方がいますが、これも自律神経失調症の症状です。
なかには倒れる方、倒れた時の記憶がない方もいます。
これは血管の収縮障害です。 通常、椅子にすわっている時と、立った時では頭の位置が違います。
例えば、椅子に座っている時と、立った時の頭の高さが110㎝だとします。
椅子から立った時の頭の高さは160㎝だとします。
この状態ですと、椅子から立った時は座っている時よりも頭の高さが50㎝高くなります。
すると血液を50㎝分、高く持ち上げないと脳に血液がこなくなります。
脳は血液が運んでくる酸素や糖分がないと働けませんから、 血液がこなくなると立ちくらみになります。
自律神経が正常の反応をしていると、椅子から立った時、
自律神経が瞬時にそれを感知して一瞬だけ血圧を上げます。(通常は8mmhgぐらい)
血圧が上がると、50㎝高く血液を運べることになります。
しかし自律神経に狂いがあると、瞬時に血圧をあげるということができません。
遅れて血圧が上がってくるのです。そのため立ちくらみが起こります。
立ちくらみが頻繁に起こる場合は、通常の低血圧とは違い、体の動きに 対応した血圧のコントロールができない状態です。
たまに起こるくらいなら問題ないですが、もし頻繁に起こるなら自律神経が乱れています 。
また、立ちくらみは、「低血糖症」の症状でもあります。
うつ病・自律神経失調症の整体院・健療施術院
院長 鈴木直人先生 著
「うつ病・自律神経失調症 治る人治らない人」より