「吸いたくても吸えない」「うまく空気が吸えずに苦しい」
自律神経失調症やうつの症状にこういった「息苦しさ」というのもあります。
「胃が上がることで横隔膜がうまく下がらなくなり、息苦しくなる」というのは、
すでにお伝えしましたが、それ以外にも呼吸が苦しくなる原因があります。
自律神経失調症やうつの症状の方は、緊張から筋肉が硬くなっている場合があります。
その硬くなった筋肉が背骨の両側の筋肉だった場合、肋骨の動きが悪くなります。
肋骨の動きが悪いと、うまく肺を膨らますことができないため、息苦しさを感じる事があります。
肺を膨らますのには、肋骨が動かなければならないのです。
また、胸から脇や背中にかけての筋肉が硬くなった場合も、胸と肺が膨らまずに
息苦しく感じることがあります。
さらに自律神経失調症やうつ病で息苦しさがある場合
吸えないということを考えすぎて、息を吸うことばかり意識してしまいます。
そのため、息を吸ってから息を吐かないのにさらに息を吸おうとする人もおられます。
緊張すると人間は息を吸うことだけに気をとられてしまいます。
呼吸という言葉は「呼」から始まります。
つまり、呼吸は「吐いてから吸う」という意味です。
最初に息を吐かなければ吸うことはできません。
呼吸が苦しく感じる方は、息を吐くほうに意識をむけてください。
※当院は姿勢指導や呼吸の指導もしています。
うつ病・自律神経失調症の整体院・健療施術院
院長 鈴木直人先生 著
「うつ病・自律神経失調症 治る人治らない人」より