自律神経失調症やうつ病の原因を一言でいうと「ストレス」です。
ストレスと聞いて何を思いうかべるでしょうか?多くの方はストレスというと、
精神的ストレスの事を思い浮かべると思います。
しかし、脳や体がストレスと感じるのは他のもいろいろあります。
自律神経失調症やうつ病の場合は、それらを全てストレスと考えながら対処しなければならないのです。
一口にストレスといっても、どのようなストレスがご本人に負担をかけているのかを
知らなければなりません。 簡単に4つのストレスとして分類していきます。
①精神的ストレス
多くの方が口にし、イメージするストレスとは、この精神的ストレスだけのことを
指していることが多いです。
親兄弟・仕事関係・嫁姑・ご近所づきあい など様々な人間関係がありますので、
ストレスも多く感じる事と思います。基本的に自分が「いやだなぁ」と
思うことは精神的ストレスに入ります。人間関係以外にもネズミやゴキブリが目の前にいる
満員電車の中で2時間も立っている、というような精神的に好ましくない状態に
さらされている時を精神的ストレスといいます。
②構造的ストレス
構造的ストレスとは、骨盤や背骨がゆがんでいることや姿勢が悪いことは、脳にストレスを与えているのです。
例えば、肩こりや・腰痛のまま仕事をしているとイライラしてきませんか?
最初は小さな構造的ストレスですが、長時間にわたりさらされているので、大きなストレスへと
変わってきてしまうのです。
他にも足にマメができて変な歩き方をした、パソコンが体の正面でなく斜めの方向に向いて
作業していた。人と話すのにずっと横を向いていたいたなども、構造的ストレスになります。
③化学的ストレス
化学的ストレスとは、栄養素の取りすぎや不足など、体に入ってくるものによるストレスです。
栄養素の過不足以外にも薬や添加物などの胃腸から入るものから、排気ガス、タバコ、
大気汚染、シンナー類など気体によって肺や皮膚から体内に入るものまで含まれます。
また高い山などに上り、酸素が薄くなることも化学的ストレスに入るのです。
④温度・湿度のストレス
温度変化によるストレスも結構大きなものになります。
暑すぎる場所・寒すぎる場所にいることは、それだけでストレスになります。
ストレスをたくさん抱えている方は、温度変化だけでも症状がでる場合があります。
一番多くみられるのは、冷たい空気を吸った時に咳き込むことです。
これも一種のストレス反応なのです。
なぜストレスを4つに分類するのか
なぜわざわざ4つに分類するのか、それは確実な対策を行うためです。
多くの方は自律神経失調症やうつ病がストレスからきていることを
なんとなく知っています。しかし ストレス=精神的ストレスと勘違いしている方が多いため
対策に限りができてしまうのです。
例えば 精神的ストレスは少なく構造的ストレスや化学的ストレスが多くて
自律神経失調症やうつ病になっている場合に一生懸命に精神的ストレスをなくそうとして
セラピーを受けて生き方を変えようとしてもそれはまったく無駄になる可能性があるからです。
この場合原因は、精神的ストレスでなく、構造的ストレス・化学的ストレスなので
アプローチが違います。
例 構造的4+化学的3+温度・湿度2+精神的1=10
4つのストレスを足していきます。 あるていど足していくと
自律神経失調症やうつ病の症状がでると思ってください。仮に足して10になると症状がでると仮定します。
●あなたは、いつも足を組み、斜めに座る癖があるため、姿勢や骨盤が歪んでいます。
すると構造的ストレスが発生しレベルが4とします。
ここであなたの脳は少しストレスは感じますが、まだ疲労感もなくやる気もあります。
しかし、あなたは偏った食事をしていたため、化学的ストレスが3プラスされます。
さらに思った以上に寒い日が続き、温度のストレスが2プラスされました。
全部でストレスレベルは、9になります。
そこにほんの些細な精神的ストレスが起こったとします。(人間関係のトラブルなど)
このときストレスレベルが1でも全部で10に達してしまい。困った症状がでてきてしまいます。
たとえ精神ストレスが1しかなくても、ほかのストレスがプラスされていたので、
自律神経が非常に狂いやすい状態だったのです。
◎症状がでると多くの人はあわてて対策をしようとしますが、ストレス=精神的ストレスと
思っている限りたとえ精神的ストレスをなせたとしても、まだ9のストレスは、残っています。
通常生活していれば、1ぐらいのストレスはあります。あなたは、何か少しの
精神的ストレスがあるたびに症状がでてきてしまうのです。
つまりあなたは、「自分は精神的に弱い」と勘違いしてしまう可能性があるのです。
この場合ストレス度1の精神的ストレスを何かするよりも
構造的ストレス4や化学的ストレス3をなくすための対策をしたほうが明らかに回復していくのです。
整体(自律心体療法)はダイレクトに体にアプローチしてこれらの
ストレスのレベルを
軽減することを重きを置いています。 個別のカウンセリングやワーク
姿勢指導や食事の指導、日々の過ごし方
また私どもの技術は、直接患者さんの頭やお腹に施術をすることにより
ご自身の体の変化が実感していただけます。
そのようなお悩みは僕に(院長の橋本泰造)ご相談くださいね。!(^^)!
うつ病・自律神経失調症の整体院・健療施術院
院長 鈴木直人先生 著
「うつ病・自律神経失調症 治る人治らない人」より